建設新聞社
2015/08/03
【東北・岩手】参加表明は今月9日まで/釜石鵜住居スタジアム基本設計プロポ
岩手県釜石市は、「釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)」整備基本設計業務の委託者選定に向けて7月31日、簡易公募型プロポーザル実施の手続きを開始した。
参加表明書の提出期限は今月9日17時15分まで。第1段階審査(資格審査)を同月11日に行い、審査通過者からの技術提案を9月4日17時15分まで受け付ける。業務受託者を決定する第2段階審査(ヒアリング)は、同月12日13時から実施する予定。
参加資格は、釜石市のコンサルタント業務の資格を有する単体またはJVで、1994年以降に完工したサッカー場、ラグビー場、アメリカンフットボール場、陸上競技場および野球場で、固定観客席5000席以上の規模となる施設の新築または改築に係る基本または実施設計の元請実績など。なお、参加に当たっては、ランドスケープアーキテクトや競技場設計コンサルならびに構造設計者などの協力事務所を加えるなどした、複数参加者の協力事務所となることを可としている。
業務範囲は@施設の設計(基本設計)A外構設計B地質調査その他施設の整備に必要な各種調査C概算工事費の算出および適切な発注方法の検討D地域との協議ERWC2019組織委員会との調整業務Fその他これらを実施する上で必要な関連業務―となっている。履行期間は2016年3月(予定)。
審査委員会は同市復興ディレクターを務める小野田泰明東北大学大学院教授を委員長とし、有識者ら7人で構成。敷地環境を読み込んだ主要機能の設置、予算や工期への配慮、後利用時の考え方、復興への取り組み等の与件についてコメントを付記し提案を募るとしている。
同市では「ラグビーワールドカップ2019」日本大会の国内12開催地の一つに選定されたことを受け、国際大会にふさわしい施設整備を目指し、復興のシンボルに位置付けたい考えだ。
建設地は同市鵜住居第18、19地割地内(旧鵜住居小・中跡地内)の敷地約9万平方b。4・5bほど嵩上げしてグラウンドを整備する。施設用途は球技競技場、常設観客席、仮設観客席、関係諸室等となっている。
常設では、観客席6000席、スタジアム諸室800平方b程度で、フィールドは天然芝を計画。仮設は、観客席1万席、ワールドカップ関連諸室に4100平方b程度を見込んでいる。工事費は常設約11億円、仮設約8億円の計19億円を試算。
常設スタジアムは17年1月着工、18年2月完成を予定。サブグラウンド整備は18年7月〜同年11月までとし、仮設スタジアムは18年10月着工、19年3月の完成を目指す。
提供:建設新聞社