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建通新聞社(静岡)
2015/08/03

【静岡】県担い手確保・育成コンソーシアム 国の事業に応募申請

 静岡県は7月29日、建設業への若年者の入職を促進するため設けた「静岡県建設産業担い手確保・育成対策支援コンソーシアム」の第2回会合を、富士宮市の富士教育訓練センターで開いた。県は、コンソーシアムとして国の「もっと女性が活躍できる建設業」地域協働推進事業に申請したことを報告した。
 コンソーシアムは県主導で設置した組織で、産・学・官のメンバーで構成。当日は高校教員の建設産業への理解促進を図るため、オブザーバーとして7人の現場の教師も参加した。
 会合では、国の地域協働推進事業にコンソーシアムの活動が合致することから、応募申請したことを県が報告した。8月中旬には採択の可否が決まる。
 また、静岡県建設業協会がガイドブック「未来を創る仕事」を作成したことや、本年度も専門高校生サマー体験学習を富士教育訓練センターで実施していることなどを紹介した。
 意見交換では、産学官共に「人材確保・育成は喫緊(きっきん)の課題と認識している」ことを確認。その中で「担い手育成で手をつけていないのが、技能労働者ではないか。“技”の素晴らしさを伝えていかなければ、人は育たない」と改善を求める意見や、高校生などへの対応について「高校3年生で資格を取得できる機会を増やすことが必要。ライセンスを持てば興味につながる」「キャリアアップの成功例が欲しい」などの指摘があった。また、進路を決める上で保護者の一言の重さを再認識し、「建設業の魅力を地道に保護者にも伝えていくことが必要」との意見も出された。
 今後、年内に第3回会合を開き、取り組み方針を固めていく。

提供:建通新聞社
(2015/8/3)

建通新聞社 静岡支社