名鉄東岡崎駅周辺地区整備事業を進める岡崎市は、北東街区の造成設計を葵コンサルタント(岡崎市)、各広場を結ぶペデストリアンデッキの予備設計をトーニチコンサルタント中部支社(名古屋市中区)に委託した。詳細設計を経ていずれも2016年度の工事着手を目指す。
計画によると、北東街区は上明大寺町2ノ14ノ1ほか地内の対象面積6559平方bで、整備が進む「明大寺交通広場」の東隣に位置する。旧「市営吹矢駐車場」や「東岡崎自転車等駐車場」跡地で、造成工事には建設残土を利用する方針。今回の委託では道路など周辺との高低差を確認、調整する。その上で、自然勾配などを考慮しながら造成設計としてまとめる考えだ。
北東街区について市では、10年以上30年未満とする定期借地として、民間事業者による開発を打ち出している。造成工事はその準備工として整備するもので、市では今秋をめどに公募型プロポーザルによる公募、選定に着手する方針。
一方、ペデストリアンデッキは東改札口を起点とする交通広場を周遊するルートを基本案に、高さ5〜6bを想定。コンクリートやメタルなどの構造を検討するほか、ルートの計画案とともに全体延長などを詰める。また、ルート途中に整備する展望デッキや北東街区への延伸などについて取りまとめる。
東岡崎駅周辺地区整備事業は、「乙川リバーフロント地区整備計画」と連携しながら一体的な計画推進を図っている。「誰もが使いやすい にぎわいの交流拠点」をコンセプトに、東岡崎駅を核とした交通、商業、生活支援、観光、情報などの都市機能を連係、市民や来訪者が使いやすい個性的な交流・生活空間の創出を目指す。
提供:建通新聞社" target="_blank">