日本工業経済新聞社(群馬)
2015/07/31
【群馬】前橋市が市民文化会館で大規模改修
前橋市は本年度、南町3丁目にある前橋市民文化会館の耐震化と設備改修を行う。発注は建築、機械設備、電気設備の3分離を予定しており、全て一般競争入札となる。このうち、建築と電気設備が議会案件となる見通し。12月定例議会へ契約議案の上程を目指していることから、公告は10月から11月ころとなりそうだ。工事費は、6月補正予算に債務負担行為11億円を設定している。
前橋市民文化会館は、1980年から1982年にかけて建設されたSRC造とRC造地上4階地下1階建て、延べ床面積1万3866・17uの施設。内部は、1200席のホールを中心に会議室、展示ホールなどがある。
工事は、ホールの耐震補強とそれに伴う内部施設の改修を計画。耐震補強工事では、柱の補強をメーンに実施する。柱と梁のジョイント部分を対象に34カ所で柱頭鉄板巻きを行い、3カ所へ鉄骨フレームを増設する。
また、吊り天井となっているため、柱の補強工事とともに天井を撤去し張り替える。天井の撤去に伴い、照明や空調設備も撤去・更新する。このほか、ホールの観客席も老朽化が進んでいるため、その更新工事も実施する。
設計は石井設計(前橋市)が作成した。
工事は10月から11月ごろに公告し、12月定例議会で契約議案を上程する見通し。工事による閉館期間の影響をなるべく少なくするため、来年度当初から着工し、1年間の工期を見込んでいる。
同施設では、2010年度に構造部を中心とした耐震補強を実施しており、今回の工事で同施設の耐震化は完了となる。