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建通新聞社(神奈川)
2015/07/31

【神奈川】神奈川県 「かながわグランドデザイン 第2期実施計画」を策定 18年度までの数値目標示す

 神奈川県は新たに「かながわグランドデザイン 第2期実施計画」を策定した。2025年を展望し、「『いのち輝くマグネット神奈川』を実現する」を基本理念に掲げ、神奈川の将来像や政策の基本方向をまとめたもの。20年東京五輪に向けての幹線道路整備、ツインシティなど地域の新たな拠点づくり、空き家対策の推進、土木・建築物などの耐震化の促進、体育センターの再整備−などのプロジェクトを推進。18年度までの数値目標として、▽インターチェンジまでの距離5`以内の地域の割合90%▽特別養護老人ホーム整備3万8000床▽分散型電源による発電量全体の19・6%▽耐震診断が義務付けられた大規模建築物・沿道建築物の耐震診断結果の報告率100%(累計)−などを掲げた。
 県の重点政策を横断的にまとめた23のプロジェクトを中心に15年度から18年度までの取り組みなどを示した。狙いや具体的な取り組み、工程などを示した「プロジェクト編」と、県の政策の全体像を総合的に示す「主要施策」などをまとめた「主要施策・計画推進編」で構成する。
 「プロジェクト編」は、@神奈川からのエネルギー政策の転換A災害に強く安全で安心してくらせるまちづくりBいのちが輝き誰もが自分らしくくらせる社会づくりC次世代を担う心豊かな人づくりD人を引きつける魅力ある地域づくりE神奈川のポテンシャルを生かした活力創出−を柱とする。
 建設に関連する具体的な取り組みでは、▽高齢者が安心してくらせるよう、「健康団地」の取り組みや、特別養護老人ホームなどの介護保険施設の計画的な整備を進める▽鉄道駅、県管理道路や県立都市公園などのバリアフリー化推進▽小水力発電や小形風力発電などの導入促進と県営電気事業の新たな売電方法の検討▽ガスコージェネレーションなどの導入拡大▽水素エネルギーの導入促進▽新たな観光の核づくり▽河川、急傾斜地などの整備・維持管理やなぎさづくりなどの推進▽県有施設や橋梁の耐震化などの推進、大規模建築物などの耐震化の促進▽体育センターの再整備▽三浦半島国営公園の誘致▽動物保護センターの再整備▽再生可能エネルギー等の導入加速化▽自動車専用道路やインターチェンジ接続道路などの幹線道路の整備▽スマートICの整備▽リニア中央新幹線の建設促進、東海道新幹線新駅の設置、JR相模線複線化、神奈川東部方面線整備などの促進▽地域の新たな拠点づくりの推進▽空き家対策の推進−などを挙げる。
 プロジェクトの達成度を測る数値目標を設定しした。
 建設に関連する数値目標(カッコ内は14年度の数)は、▽「未病センター」設置数1万カ所(3265カ所)▽特別養護老人ホーム整備床数(累計)3万8000床(3万3317床)▽県内の年間電力消費量に対する分散型電源による発電量の割合19・6%(約13%)▽新たな観光の核づくり地域の入込観光客数320万人(290万人)▽新たに消防の広域化や消防指令センターの共同運用に参加する市町村数(累計)22市町村(13市町村)▽耐震診断が義務付けられた大規模建築物・沿道建築物の耐震診断結果の報告率(累計)100%(0%)▽未病いやしの里の駅の数200カ所(70カ所)▽インターチェンジまでの距離5`以内の地域の割合90%(86%)−など。
 主要施策には、プロジェクトで取り組むものも含め、県が着実に実施していく施策・事業を体系化。県の政策の全体像を総合的・包括的に示した。
 提供:建通新聞社