千葉ロッテマリーンズと千葉市が実施した「QVCマリンフィールド大型映像装置リニューアル」の技術提案型プロポーザルで、三菱電機(東京都千代田区丸の内2−7−3)が事業者に内定したことが28日明らかになった。同社は、メインスクリーン1面、外野スタンドサブスクリーン2面及びバックネット裏サブスクリーン2面の合わせて5面のオーロラビジョンの設計から製造、施工までを一括して受注。今シーズンオフに設置工事を行い、来年3月から全体の運用を開始する予定。概算整備費は7億円。
メインスクリーン(映像装置)の大型化に加えて、両外野スタンドにも新たにサブスクリーンを設置。また、既存のウィングビジョンとの連動を図る機能も導入する計画。
メインスクリーンは、国内の屋外球場では最大サイズとなる縦10・08m×横28・8m(1201型、面積290・3u)に更新する。既設のものと比べて面積で約3倍となる。
外野スタンドサブスクリーンは縦5・76m×横20・16m(825型、面積116・12u)でレフト側とライト側にそれぞれ新設。また、バックネット裏サブスクリーン(2階スタンド席)2面も、縦2・4m×横11・2m(451型、面積26・88u)と縦2・4m×横2・88m(148型、面積6・912u)に更新する。
5面とも発行方式は高輝度フルカラーLED(制御絵素ピッチ8mm)、フルハイビジョン対応。走査線数はメインスクリーンが縦1260本×横3600本、外野スタンドサブスクリーンが縦720本×横2520本、バックネット裏サブスクリーンが縦300本×横1400本と縦300本×横360本。
こうした設備と既設のマリンウィングビジョンを含む複数の大型映像装置をシームレスに同期連動。リプレイ映像への視覚効果の付加や声援音量に合わせた迫力ある映像の連動で、球場全体を多彩に演出。また、5面すべてを1つのコントロールシステムで操作可能とすることで、オペレーターの操作負担の軽減と機器の省スペース化を実現する。
このほか三菱電機によれば、高コントラストの黒色パッケージLEDの採用により、同社比1・5倍の高コントラストに加え、解像度は従来の約6倍の高画質を実現できるとしている。
既存の映像装置も三菱電機製のオーロラビジョンで、2008年2月に導入された。スクリーンサイズは縦9・6m×横10・08m(548型、面積96・77u)。