建設新聞社
2015/07/29
【東北・青森】検討調査業務を企画競争で公募/むつ小川原地区・浮体式LNG基地整備構想
青森県エネルギー開発振興課は、「平成27年度むつ小川原浮体式LNG基地整備検討調査業務」について、企画提案競争で委託候補者を選定するため実施要領を公告した。
参加資格は、株式会社、有限会社、特定非営利活動法人等の法人格を有する者で、本業務を行う能力を有する者など。
応募意思表明書提出は8月3日17時まで、その他書類提出は同6日17時まで。同11日に審査会(予定)を行い委託候補者を選定、同月下旬の契約締結を目指す。
これは、むつ小川原地区には原子力などエネルギー関連施設が集まっている上、未利用地が多くあることから、浮体式LNG基地を整備することで、同じく誘致をめざしているLNG火力発電所と一体的・効率的に整備・集積を進め、同地区をエネルギー関連産業の一大拠点にしようというもの。
浮体式LNG基地(FSRU)は、船のように洋上に浮かんでいるのが特徴。港に係留した基地に、輸送船からLNGを受け入れて貯蔵し、パイプラインで火力発電所にガスを供給する。世界では15件、建設中・計画中を含め40件の事例がある。
建設コストは地上基地の3分の1以下で建設期間も半分程度で済むというメリットがあり、実現すれば国内初の浮体式基地となる。
今回の業務では、@青森県むつ小川原浮体式LNG基地整備構想の作成A青森県むつ小川原浮体式LNG基地整備検討会の補助業務B発注者および受託者が必要と認める業務―を行うとし、今後、委託候補者選定後にも、関係機関や関連企業と検討会を設置し、協議・検討を進める考えだ。
提供:建設新聞社