浜松市は、高齢者人口の増加対策として施設の拡張を計画する浜北斎場(浜北区)について、火葬炉を4基から10基に増設するなど基本計画の概要を明らかにした。
拡張に当たっては、施設の北側にある崖地を削って建設場所を確保。延べ床面積約1400平方bの建物を増設し、現在の施設(鉄筋コンクリート造平屋1869平方b)と合わせ、延べ床面積を約3290平方bに広げる。火葬炉は既存の施設内に1基、増設箇所に5基を設置し、1日の最大火葬数を6体から20体にする。
浜北斎場は、市内に7つある斎場のうち2番目の大きさ。築年数が最も浅く増設可能な敷地があること、周辺の市街地整備により利用者が増加することなどを理由に拡張を決めた。
本年度は、環境影響調査を玉野総合コンサルタント浜松事務所(浜松市中区)に委託し、周辺の住民や環境に与える大気質や騒音、振動に関わる調査を行っている。また、適正な施設の規模と配置のほか、約1・4fの敷地に含まれる森林や法面部分の活用法を踏まえた基本設計を9月頃に委託し、2016年度にかけて進める。
その後に関しては、設計・施工を一括で担うデザインビルド方式の採用を視野に入れ、17〜19年度の3カ年で実施設計と工事を進め、20年度の供用開始を目指す。
提供:建通新聞社
(2015/7/29)
建通新聞社 静岡支社