兵庫県内の経営事項審査受審企業5731社の最新データによると、経営事項審査内の項目「平均利益額」で赤字を計上している企業は1079社で、全体の18・8%を占めることが分かった。大阪府内(7790社中1528社=19・6%)と同程度の水準だった。
また、当期営業キャッシュフローが赤字になっている会社は全体の31・6%、1813社に上った。前期営業キャッシュフローは全体の33・9%(1947社)が赤字だった。
資本金別でみると、資本金1億円以上(税法上の大会社)と資本金ゼロで赤字企業の割合が低く、資本金1億円未満で赤字企業の割合が全体平均を大きく上回った。
平均利益額は、利払前税引前償却前利益(営業利益+減価償却実施額)の直近2年間の平均額。利払前税引前償却前利益(EBITDA、イービットディーエー)は、会計基準による差異が小さく、年度の変動も小さい指標として、国際的な企業比較や企業価値の算定の際によく用いられる。
減価償却実施額は、未成工事支出金や販売費・一般管理費、完成工事などに係る減価償却費が該当する。
今回のデータは、審査基準日2013年12月7日から15年7月7日までで、情報提供はJME。
資本金別の平均利益額赤字企業の割合は表の通り。
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建通新聞社