日本工業経済新聞社(群馬)
2015/07/27
【群馬】道の駅しもにた改修へ
下仁田町は、道の駅しもにたの改修を計画している。観光・防災の核施設とするため、内部の改修や増築、現在地での建て替えなどを検討する。県や周辺自治体らと施設に盛り込む機能などについて協議を重ね、計画を具体化させる。必要に応じて敷地の拡張も検討する。今後は専門のコンサルらも交え、整備計画の策定を進める。
上信越自動車道下仁田インターチェンジ(IC)からも近く、同町の観光スポットとなっている道の駅をリニューアルする。観光機能の拡充に加え、防災拠点としての機能も強化する。現在、役場内で整備構想をまとめている段階で、既存施設の改修で済むか、建て替えかはまだ未定だという。これから専門のコンサルを入れて具体的な形を検討し、まとまり次第、基本・実施設計へと移る。
施設に盛り込む機能として現在あがっているのは「農作物・おみやげ売り場の拡充」「農業の6次化をにらんだ農産物加工・販売施設」「子育て世代の交流施設」「防災備蓄庫」「近隣町村分を含む支援物資の保管庫」−など。
町の担当者は「既存施設の改修でできるのかどうか。ただ、施設も建設から十数年が経っている。コストを考えながら、さまざまなプランを検討していきたい」と意気込む。
同施設は町と県が連携して整備し、2003年8月に国土交通省の認定を受けてオープンした。上信越自動車道下仁田ICから約2qと好立地にあるため、連日多くの観光者でにぎわいをみせる。
敷地面積は1万1317u。東側には大型車・普通車それぞれの駐車場、西側にはテナントや食堂、特産品販売店、トイレなどが入る建物がある。テナントや食堂などは町が建設し、駐車場やトイレなどは県が整備した。建物は、中央の休憩広場を囲むように円形に配置されている。
同町と上野・南牧・神流の4町村は今月、道の駅を活用した観光・防災事業で連携を図るための協定を結んだ。今回はこれら町村との連携機能も強化する方針で、整備計画の策定にあたり意見交換していく予定だ。