日本工業経済新聞社(山梨)
2015/07/24
【山梨】中部横断の建設推進/中日本高速道路
中日本高速道路は、2015年度の山梨県内の事業概要を22日開催の県事業連絡協議会で説明した。中部横断自動車道の建設では、増穂〜六郷間(9・3q)、富沢〜静岡県境間(9・3q)で用地買収と本線工事を推進。
中央自動車道では、スマートIC3カ所(@(仮称)談合坂A(仮称)富士吉田北B笛吹八代)で本年度から本体工事に着手する。(仮称)甲府中央スマートICでは具体化へ関係機関との協議・調整を行っている。
中部横断道の15年6月末の進捗は、増穂〜六郷間は用地買収率は99%、工事着手率は100%。富沢〜静岡県境間も用地買収率は99%で、工事着手率は95%に達している。今後も工事などを進め、増穂〜六郷間は16年度内の開通を、富沢〜静岡県境間は17年度の開通を目指す。
15年度の発注工事では、すでに石合トンネル工事(L約590m)、落居地区盛土工事(土工量約11万立方m)などの工事公告を行っており、発注見通しによると、今後も管理施設新築工事(料金所や休憩施設)、照明設備工事(道路照明、トンネル照明)などを順次、発注していく。
スマートICは、談合坂、富士吉田北、笛吹八代で本体工事に着手する予定。甲府中央は14年8月8日に事業認可を得ており、具体化へ向けて関係機関との協議・調整を実施している。
15年6月30日には、東富士五湖道路の(仮称)富士吉田南が準備段階調査箇所として国に選定された。県では16年度の新規事業化を要望している。
山梨県内の中部横断道の建設は東京支社が担当し、開通高速道路の維持管理やスマートICの建設は八王子支社が担当している。
トンネルや橋などの構造物の点検については、県内の道路管理者で組織する県道路メンテナンス会議とも連携して5年間の点検計画を策定し、14年度から実施している。
そのほか、中央道の小仏トンネル付近(上野原市〜東京都八王子)の渋滞対策では、15年3月に国の首都圏渋滞ボトルネック対策協議会の検討ワーキンググループで対策案が了承された。対策案は別線(トンネル)による付加車線設置で、中日本高速では事業化に向けて関係機関との調整を行っている。