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西日本建設新聞社
2015/07/24

【熊本】宇土道路、2橋の予備設計着手/国交省熊本

 国道57号宇土道路整備事業を進めている国土交通省熊本河川国道事務所は、事業区間内の起点・終点部に建設を計画している2橋梁の予備設計に着手した。このほど、業務を平成28年3月10日の履行期限で、橋梁コンサルタントに委託した。
 宇土道路は、宇土市の城塚町(仮称・城塚IC)と上網田町(仮称・網田IC)を結ぶ延長6・7`、幅員12b(2車線)の自動車専用道路。区間内の構造物として、橋梁3橋とトンネル3カ所を計画している。
 21年度の事業化後、環境調査や道路予備設計、路線測量、地質調査を経て、26年度から用地買収に着手している。全体事業費257億円で、事業費内訳は改良費38億円、橋梁・トンネル・IC費166億円、その他工事費44億円、用地補償費9億円。26年度末の事業費ベースの進ちょく率は2%、用地進ちょく率は1%。
 27年度は1億3000万円の事業費で、用地取得や地質調査、設計業務を促進。今回予備設計に着手した2橋梁は、起点・終点部で国道57号とJRを跨ぐ橋梁(ともにPC箱桁橋270b)を計画している。
 残る1橋梁(鈑桁橋270b)とトンネル3カ所(630b、310b、2520b)に関する予備設計の着手時期は未定となっている。
 宇土道路については今年1月、九州地方整備局の事業評価監視委員会で、「事業継続」とする九地整の対応方針案を委員会が承認していた。希少種発見による環境調査が行われたため、進ちょく率は3年間で0・5%しか増加しなかったが、用地買収も始まり、今後更なる事業促進が期待されている。

提供:西日本建設新聞社