静岡市は、浸水対策推進プランを改訂、2015年度から18年度の4カ年に過去5カ年(10〜14年度)とおおむね同額の事業費を集中投資し、12地区(工事実施18地区)の対策完了を目指す。4カ年で130億円の事業費を投入する。年間平均事業費は26億2000万円から24%増加の32億5000万円となる。
河川改修、貯留施設、雨水幹線、下水道ポンプ施設、排水施設の改善(ボトルネック解消、側溝改良、雨水ます増設)などが主な工事内容。
同プランは、03年、04年と2年連続で大きな浸水被害が発生したことを受け、浸水被害の軽減を目的に、浸水対策方針や整備スケジュールを示した。41地区を浸水対策地区に位置付け、市総合計画に合わせ、第1期(05〜09年度)・第2期(10〜14年度)を5カ年計画としてきた。
15年度以降の計画は、当初14年度中に示す計画だった。しかし、14年10月の台風18号による大きな浸水被害を受け、プラン検証の必要が生じたことから、改訂した。
改訂プランでは、19年度以降を「残事業」として位置づけているほか、7年に1度の降雨(おおむね67_毎時)に対応する基幹施設対策の実施に変更はなく、対策地区の41地区も増減なし。
第1期では、73億円を投入し、10地区(工事実施32地区)で対策完了。第2期は6地区(工事実施19地区)の対策に131億円を充て完了させた。
19年度以降は、残りの13地区(工事実施13地区)へ97億円を充て整備する計画。
14年度末で対策が完了していない地区は次の通り。
〔整備中の地区〕
▽葵区唐瀬、岳美▽葵区羽鳥、建穂▽葵区城北2丁目▽葵区大岩3丁目▽葵区瓦場町▽葵区春日2・3丁目
▽駿河区下川原▽駿河区西島、下島▽駿河区小坂▽駿河区小鹿3丁目▽駿河区豊田2・3丁目
▽清水区押切、石川新町▽清水区高橋2・3丁目、飯田町▽清水区永楽町、江尻台町▽清水区長崎新田▽清水区折戸▽清水区馬走▽清水区柏尾
〔未着手地区〕
▽葵区新伝馬3丁目▽駿河区広野▽清水区追分2丁目▽清水区川岸町、渋川▽清水区北脇、能島、吉川▽清水区江尻町、銀座▽清水区三保
提供:建通新聞社
(2015/7/24)
建通新聞社 静岡支社