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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/07/23

【群馬】太田市、薮塚本町南小校舎の改修を計画


太田市は、2017年度に行う薮塚地区の小学校区見直しに伴い、薮塚本町南小校舎の改修工事を来年度に実施する。工事に先立ち、改修に向けた設計費を9月補正予算に計上する考え。工事要望箇所は衛生設備のほか、内装や外装など広範囲に及ぶため、事業費と工期が課題となりそう。所管する学校施設管理課は総事業費を試算し、財政課と協議を進めていく。また、設計の中で学校運営への影響を抑えるための施工計画を練っていく。
太田市の薮塚地区では近年、子育て世代が増加傾向にある。それに伴い、薮塚本町小学校の児童数が980人を上回り、30人学級を維持するには教室数が不足状況にある。そこで、市は小学校区を再編し、児童受け入れ数に余裕がある薮塚本町南小(大原町)の校区を広げ、薮塚本町小校区の児童数を減らしたい考え。市が地元へ見直し案を示したところ、受け入れる条件として老朽化している薮塚本町南小の校舎を改修することになった。
対象は、薮塚本町南小の普通教室棟と特別教室棟。普通教室棟は1979年に建てられたRC造3階建て、延べ床面積3735u。特別教室棟は同年に建設されたRC造3階建て、延べ床面積1685u。それぞれの耐震化は完了しているが、屋上防水を除いた改修は未実施となっている。
工事では、まずトイレなどの衛生設備について洋式化や床面乾式化だけでなく、配管なども含めた全面改修へと踏み切る。教室、廊下、玄関なども築後35年を経て老朽化が著しいため、改修を要望するほか、外壁のクラック補修も見込む。
財政課との協議で総事業費を決定することとなるが、担当課では普通教室棟の改修を優先的に進める方向だ。設計委託費の予算要望は9月定例議会と12月定例議会が考えられるが、担当課によると、例年の流れから9月補正への予算計上の可能性が高いという。
現在の見通しでは、本年度末までに設計を作成し、来年度中に工事を完成させる。工事範囲が広くなると、来年度の夏季休暇内だけでの工期が難しくなり、通年の学校運営を考えた施工計画が求められることになる。
薮塚本町南小の児童数は現在約350人となっており、児童が増えても各学年で30人学級×3クラスで対応できる教室数を有する。市は2017年度の新入生から再編導入を考えるが、兄姉が薮塚本町小に通学している児童のケースなども考慮し、4年から5年の移行期間も検討している。