福井県は6月補正予算で、敦賀港の機能を拡充するため、敦賀港鞠山南地区2期工事として5億3530万円を新規計上した。鞠山南地区多目的国際ターミナルにおけるふ頭用地造成に向け、仮締切護岸、外周護岸の整備に着手する。
計画によると国直轄事業により岸壁を310メートル(取付含む)延伸し、背後を県が埋め立て、7・3ヘクタールのふ頭用地を造成。県の試算によると全体事業費は約185億円(国が約115億円、県が約70億円)。
県は既設護岸側を1工区(約80万立方メートル)、延伸する岸壁側を2工区(約40万立方メートル)とし、今年度は両工区の間に位置する仮締切護岸に加え、外周護岸整備を推進の方針。現在、公有水面埋立免許手続きの準備と並行し、新北陸トンネルからの発生残土の有効活用を図るため、鉄道・運輸機構と協議を進めている。
岸壁の延伸に関しては今のところ未採択だが、国に対し敦賀港の優位性や事業効果などを重ねて説明し、引き続き16年度の事業採択を強く要望していく方針だ。