北陸地方整備局は、国道41号猪谷楡原道路整備事業で計画の猪谷橋下部工(P1拱台、ニューマチックケーソン1基)について、早ければ8月にも、遅くても9月までにWTO(政府調達協定)により公告する構えだ。
神通川に架かる猪谷橋は橋長275メートル。上部構造が鋼3径間形式で、両端(25、30メートル)が1径間単純非合成鈑桁、中央が中路式鋼ローゼ桁(225メートル)。下部構造はA1・2橋台が逆T式橋台、P1・2拱台が柱式。基礎はA1・2橋台が場所打ち杭、P1拱台がニューマチックケーソン、P2拱台が深礎。設計は東京コンサルタンツが担当。今回の下部工の発注規模は、6億円以上15億円未満に設定。
猪谷楡原道路は全長7・4キロで計画。1997年度に事業化し、02年度に着工した。このうち現道活用区間2・8キロ、バイパス区間3・0キロについては、10年11月に完成、2車線供用した。バイパス区間の残事業区間1・6キロで現在用地買収および道路改良工事が進められている。完成により、災害に強い幹線道路ネットワークの形成や事前通行規制区間の回避、冬季交通障害の解消などの効果が期待される。
残事業には片掛橋(仮称)も含まれる。橋長が353メートルで、幅員9・5メートル。形式は、上部工がPC3径間連続ラーメン箱桁橋272メートル、両サイドが鋼2径間連続鈑桁橋、下部工が橋台2基、張出式橋脚2基、中空式橋脚2基。設計は建設技術研究所が担当。橋梁費(2橋梁)に計66億4300万円を見込む。