鴨川市教育委員会は21日、公募型プロポーザルを実施していた「鴨川市多目的施設設計業務」の選定結果を明らかにした。プロポーザルには千都建築背事務所(千葉市美浜区真砂3―1―2)が応募し、書類審査と今月13日に実施したプレゼンテーションにより最優秀提案者に特定された。今後、8140万9600円(消費税込み)を限度に契約を締結する。委託工期は2016年9月30日。業務内容は多目的施設の基本設計及び実施設計業務。
同事業は、同市のスポーツ・文化活動の拠点として市民の新たな交流の場となる施設を目指して計画。昨年度で基本構想・基本計画をまとめ、本年度から基本設計に入る。
施設の建設場所は、総合運動施設のサッカー場西側隣接地で同市太尾地内。敷地面積は約9300u。建物規模は延べ約6000u。都市計画の用途地域は都市計画区域内で無指定。建ぺい率・容積率は70%・200%。概算工事費は本体、外構で約26億円(消費税込み)を見込む。
事業スケジュールは、2015〜16年度で基本・実施設計、17年1月に着工、18年8月の竣工、同9月の開館を目指す。
プロポーザルでは、@鴨川市多目的施設整備における計画理念A施設に求められる要素が多いため、多目的な利用が可能な計画B管理・運営面(建設費用の縮減、長期的観点に立ってランニングコストの軽減など)C環境・デザイン面(周辺の自然環境や景観への配慮など)Dその他積極的な提案――の5項目を課題に提案を求めた。
同施設の整備にあたっての基本的な考え方としては、@スポーツ活動の拠点となる施設A誰もが気軽に健康・体力づくりに取り組める施設B多世代の交流が図られる施設Cスポーツ観光都市の拠点となる施設――を整備することとした。
同施設の基本的な考え方は次の通り。
▽スポーツ活動の拠点となる施設=「するスポーツ」「みるスポーツ」「ささえるスポーツ」に対応できる場として、必要な機能を備えた施設とする。
▽誰もが気楽に健康・体力づくりに取り組める施設=市民のスポーツ利用の利便性を高め、健康づくりやスポーツイベントなど、多くの市民が気軽に立ち寄ることができる施設とする。
▽多世代の交流が図られる施設=スポーツ・文化活動を通じて、子供や若者から子育て世代や高齢者等まであらゆる世代が魅力を感じ、地域の連携・協働を深めることができる場であり、多くの人々が集う地域コミュニティの核となるような施設とする。
▽スポーツ観光都市の拠点となる施設=スポーツ合宿などを通じ、市内外の利用者に観光資源が豊富な鴨川市の魅力をPRできる機能を備えた施設とする。