西尾市は、吉良地域で行われていた入浜式塩田の技術を継承するため、塩作りを体験する施設の整備を計画している。工事は7月下旬から8月上旬ごろに一般競争入札で、建築工事と土木工事に分けて発注する。
計画では、復原する塩田は14b四方の正方形。塩田作業体験を観覧できる階段ベンチやパーゴラの設置、5000g程度貯留できる海水貯留タンクの埋設、大型車両にも対応した駐車場を整備するほか、塩焼小屋を建設する。塩焼小屋の規模は瓦ぶきの木造平屋52平方b。吉良歴史民俗資料館敷地内の利用されなくなったゲートボール場を活用して再整備する。工期はいずれも約7カ月。15年度内の完成を目指している。所在地は吉良町白浜新田宮前59ノ1。
実施設計は中央コンサルタンツ(名古屋市西区)が担当した。
同事業は、旧幡豆郡で行われていた塩田による製塩業を、塩田従事者の知識、経験、技術を伝承して特色ある文化として保存を図ることが目的。地域の観光ネットワークの拠点となる魅力的な施設整備を目指している
提供:建通新聞社" target="_blank">