トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2015/07/21

【高知】高知県林業振興・環境部 治山、林道事業の箇所付け発表

 高知県林業振興・環境部は7月17日、2015年度の治山工事と林道開設工事の箇所付け概要を明らかにした。総事業費は33億0309万円で、そのうち治山工事は63カ所、23億7631万円、林道開設工事は12路線17工区、9億2678万円。新規事業としては、治山工事で昨年の台風豪雨災害による激甚災害対策特別緊急事業費5億9091万円を計上している。工事は、各林業事務所より順次発注する。
 新規事業となる治山等激甚災害対策特別緊急事業は大豊町を中心とした嶺北地域と仁淀川流域の13カ所で台風・集中豪雨などにより著しく激甚な災害が発生した一連の地区において、緊急かつ集中的に荒廃地などの復旧整備を実施する。内訳は治山が9カ所、3億7091万円、地すべりが4カ所、2億2000万円。
 そのほかの治山事業では、山地治山事業が18カ所、8億5460万円。うち台風や豪雨に起因する山腹崩壊などにより荒廃した山地の復旧整備を図る復旧治山事業は宿毛市久保浦など14カ所、6億4760万円。地すべり防止区域内における地すべりによる被害の防止、軽減を図り、安定した生活基盤の整備を促進する地すべり防止事業はいの町葛など4カ所、2億0700万円。
 山地防災事業には27カ所、7億1080万円。内訳は激甚災害により被災した地域、または特殊土壌地帯において発生した荒廃地について、次期降雨時の災害を未然に防止する林地荒廃防止事業が黒潮町白浜など23カ所、7億1080万円。健全な漁場環境を維持・形成するため河川上流域の荒廃地、荒廃森林で荒廃山地の復旧や本数調整伐などの整備を行う漁場保全の森づくり事業は仁淀川町下名野川bSで3340万円。山腹崩壊や落石の可能性が濃厚な山地および侵食などによって荒廃の危険性が高い渓流であり、山地災害危険地に登録されるなど民政安定上放置しがたい山地で実施する予防治山事業は四万十町上岡など3カ所、7000万円。
 水源地域等保安林整備事業では、重要な水源地となっている地域で荒廃地、荒廃森林などの森林整備と治山施設を整備する水源森林再生対策事業に安芸市別役など5カ所、2億2000万円。
 林道開設工事では、民有林林道を整備し、森林整備基盤の充実と山村農林業の振興を図る県営林道開設事業に2路線2工区、7000万円。地域における経済基盤の強化または生活環境の整備のため、特に地域交通の円滑化と産業振興を図る県営道整備交付金事業は安芸市の畑山仲木屋線1工区など6路線11工区、5億9983万円。旧緑資源幹線林道を継承し、林業を中心とした総合的な地域振興を図る幹線林道開設事業は仁淀川町の上名・用居線2工区など4路線4工区、2億5694万円。

提供:建通新聞社