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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/07/21

【群馬】松義西部区画整理などに重点 本年度の事業概要

県西部農業事務所農村整備課(中嶋三樹課長)は、本年度の事業概要を明らかにした。安中・富岡両市にまたがる松義西部地区の区画整理や藤岡市の笹川沿岸・下戸塚地区を中心に、農地の区画整理や農業基盤の整備を進める。新規事業として、ことしから3カ年計画で高崎市の長野堰や烏川合口の整備に着手する。
本年度当初時点での予算の割り当てをみると、比較的大きな予算が付いているのが、松義西部(1億4100万円)、松義中部(4400万円)、笹川沿岸(1億4000万円)、下戸塚(9500万円)、小幡(2100万円−など。これに昨年度から繰り越した予算と今後の追加予算を加えた額が、本年度の執行額となる。
松義西部地区では、農業経営の安定化を目指し、農地を集積するなど区画を整理を行っている。全体で44haを対象に、整地や道路・排水路整備などの基盤整備を行う計画。昨年度までに全体の27%にあたる6・42haの区画整理が完了し、本年度はさらに15・6ha程度進める予定だ。
松義中部は、101haが対象。松義西部地区と同様に区画整理を行っており、昨年度までに96%にあたる94・8haが完了した。本年度は道路舗装(約700m)などを行う予定。
笹川沿岸では、区画整理30haを行う計画で、本年度は7・7haの進捗を見込む。下戸塚では全23・9haのうち、10・6haほど整備を進める見通しだ。
小幡地区では、甘楽町などを流れる雄川の雄川堰の改良を進めている。L2・3qを対象に、石積み水路(80m)、洗い場(51カ所)、水路修景(380m)、進入路横断工(18カ所)、石橋などを行う計画。このうち本年度は、L60m程度の水路改修を行う予定。
新規箇所の高崎市の長野堰では、頭首工(A394ha)を実施する。本年度は実施設計や河川協議を行い、来年度の着工をめざす。烏川合口にでは、護床部の補修や取水工などを行う予定。本年度は実施計画を策定する。
本年度は要望額に対し5割から3割ほどしか予算が付かなかった箇所もある。同事務所では、来年度の予算案として、松義西部3億6500万円、松義中部約8200万円、小幡地区4000万円などを検討している。