新潟県建築士会(川ノ口信一会長)は15日、15年度定時総会を湯沢町のナスパニューオータニで開いた。会員ら100人余りが出席し、業界の発展に向けた団結強化へ決意を新たにした。
冒頭、あいさつに立った川ノ口会長は「6月25日に改正建築士法が施行となった。日本建築士会連合会、日本建築士事務所協会連合会、日本建築家協会の3団体による協同提案が身を結んだ結果であり、改めて業界がひとつになると国を動かす力になる、ということを証明した」と述べ、「士会の活動ではヘリテージマネージャーの育成が成果を挙げている。各支部の活動が全体を支えることを自覚し、協力して取り組んでいきたい」と意気込みを語った。
議事では、14年度事業報告および決算、15年度事業計画と予算をいずれも原案通り承認。木造住宅耐震診断や違反建築パトロール等建築行政協力事業のほか、地域貢献活動として地域づくり協働支援事業への助成、親と子の都市と建築講座の開催(日本建築学会新潟支所と共催)、歴史的建造物の活用推進を図るヘリテージマネージャーの育成などに取り組んでいく予定だ。
総会終了後には、来賓を招いて表彰式を開催。功労者3人および永年会員44人と、2月に行った新潟建築賞設計コンペの受賞6作品に、川ノ口会長が賞状と記念品を贈呈した。