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建通新聞社四国
2015/07/17

【愛媛】クレアリアが設計 今治市の台ダム管理設備

愛媛県は、老朽化が進む台ダム(今治市)の管理設備更新に向けて設計をクレアリア四国支店(高松市)に委託するとともに、機械設備や電気通信設備の計画的な維持管理を行うための長寿命化計画策定を建設技術研究所松山事務所(松山市)に委託した。期間はともに2016年3月25日まで。管理設備更新の着手年次は今後、検討される。
 台ダムは1991年に竣工し、23年が経過。管理設備の老朽化が進み安全なダム管理のため管理設備の更新が必要となっており今回、ダム管理設備のうち電気設備、ダム管理用制御処理設備、CCTV監視設備、観測計測設備、テレメータ放流警報設備の設計を委託した。
 内容は、電気設備が受変電設備(引込機器、高圧受電盤、動力配電盤、照明配電盤、直流電源盤、耐雷トランス)、予備発電設備(燃料タンク含む)、無停電電源装置。ダム管理用制御処理設備が貯水位計と電話対応装置。CCTV監視設備がカメラ構成と伝送回線構成、監視設備構成。観測計測設備が気象観測装置と堤体観測装置。テレメータ放流警報設備がダム監視制御局とダム警報局、滝山橋水位警報局、山田水位局、本川橋警報局。ほか天端照明設備のLED照明改良や移動無線設備の構成など。
 長寿命化計画策定では、ダム用ゲート設備などの機械設備や電気通信設備の効率的・効果的な維持管理を行うため、整備・更新などの維持管理更新計画を策定する。
 台ダムの諸元は堤高42・3b、堤頂長225bの重力式ダム。91年竣工。有効貯水容量139万立方b。場所は今治市(旧大三島町)宮浦・台。台本川の洪水調節を行うとともに島しょ部の3島に上水道を供給している。
 放流設備は常用洪水吐は(高さ2・2b×幅3・6b)1門、非常用洪水吐は(高さ1・5b×幅18・5b)2門、選択取水ゲート(多孔式ローラゲート)4孔、利水放流設備(ジェットフローゲート)3門。

提供:建通新聞社