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日刊建設タイムズ社
2015/07/17

【千葉】建技研で詳細設計/三郷流山橋の取付橋梁/上部工は3タイプで470m

県東葛飾土木事務所は、主要地方道越谷流山線(仮称)三郷流山橋の取付橋梁詳細設計を建設技術研究所(千葉事務所・千葉市中央区新町18―14)に委託する。今月1日に開札し、14日に落札者が決定した。落札価格は予定価格1億4249万5200円(消費税込み)に対し9669万円(消費税抜き)。委託工期は2016年3月25日。本県と埼玉県の共同施行により計画されている(仮称)三郷流山橋の本県側取付部の橋梁、横断歩道橋、仮設構造物(土留工)、一般構造物(補強土)の詳細設計を実施する。
  本県側取付部は、主要地方道松戸野田線バイパスから江戸川堤防付近までの約830m。道路幅員は23・8m〜32・0mで4車線。このうち橋梁は盛土部分を合わせ約570m。橋梁が約470mで、バイパス側と江戸川側の盛土が約100m(バイパス側65m、江戸川側35m)。
  上部工の形式は鋼3径間少数主桁連続鈑桁橋(橋長123m、上下線分離)、鋼7径間少数主桁連続鈑桁橋(橋長316m、上下線分離)、単純合成床版橋(橋長31m、上下線分離)の3タイプ。下部工は橋台が逆T式橋台2基(A1、A2、上下線一体)、橋脚が逆T式橋脚3基(P1〜P3、上下線一体)とラーメン式橋脚7基(P4〜P10、上下線一体)で、いずれも場所打ち杭。
  このほか、松戸野田線バイパスから流山市の中央消防署付近までの約561mの側道部の詳細設計も委託する予定で、近く同事務所から発注となる見通し。
  同事業は、流山橋周辺地域の混雑緩和、つくばエクスプレス沿線開発に伴う幹線道路ネットワークの強化を目的に、江戸川を渡河する新橋を計画し、本県と埼玉県の共同施行により実施している。
  事業区間は流山市三輪野山地先〜埼玉県三郷市田中新田地先。本県の主要地方道松戸野田バイパスと埼玉県の主要地方道三郷松伏線を結ぶ。埼玉県を含む事業延長は1960m。このうち本県側の延長は1280m。取付部は松戸野田線の現道から松戸野田線バイパスまでの830m。埼玉県側の延長は約680m。渡河部が444m。道路幅員は渡河部が23・8m、取付部が23・8〜32m(4車線)。道路規格は4種1級で時速60q。
  橋梁の渡河部については、埼玉県が事業主体となり事業を実施することで本県と埼玉県が合意し、昨年度で基本協定を締結。埼玉県が昨年度で詳細設計を委託した。渡河部の橋梁は上部工の形式が7径間連続鋼細幅桁橋で、橋長444・0m、幅員23・8m。下部工は逆T式橋台2基(A1、A2)、橋脚は張出式橋脚6基(P1〜P6)。基礎は橋台が場所打杭2基、橋脚が場所打杭2基と井筒4基。設計は近代設計が担当。
  同路線は当初、流山市三輪野山から江戸川の間を平面交差で予定していたが、環境対策など住民の要望を受け高架構造に変更。12年8月に交差構造・線形の都市計画変更を行った。その後、13年5月に茂呂神社交差点から県道松戸野田線までの取付部561mが事業認可となり、事業に着手。渡河部と本県側取付部の1280m区間については、事業費が大きいことから県の公共事業評価審議会の審議案件となり、14年1月に事前評価の審議が行われ、「新規着手が妥当」とされた。同審議会での結果を受けて、同年1月から2月にかけてパブリックコメントが実施され、これらの意見を踏まえ、同年3月に県が14年度からの事業着手を決定した。k_times_comをフォローしましょう
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