鹿児島建設新聞
2015/07/16
【鹿児島】県、奄美地域のドクターヘリ導入
県は、2機目となるドクターヘリ導入を奄美地域で計画している。21日、奄美市の県立大島病院で第1回準備委員会を開催する。2016年度を目標に進めていることから、併行して格納庫や航空燃料給油設備などの設計も行う考えだ。
背景には、14年6月に拠点病院に指定されている同病院に救命救急センターを開設。重篤な患者の受け入れが増加したことなどからさらなる医療環境の向上を求め、奄美群島の市町村町等から要望や熱意が高まった。
さらに同地域は、離島やへき地が多いことから県立大島病院のほか、県本土や沖縄県への搬送することもあり、長距離を短時間で搬送することが可能なドクターヘリを導入することが必要となっている。
今回、奄美地域の医療機関、消防関係者、県、地元市町村など約20人規模の委員会を立ち上げ、調整を図り導入に向け準備を進める。
当初予算には、待機室を含む格納庫等の設計費の委員会経費など2571万6000円を計上。なお、運航主体は同病院が担当する。