北陸地方整備局利賀ダム工事事務所はこのほど、南砺福野高等学校の生徒を対象に、利賀ダムの工事現場見学会を開催した。
建設界の担い手確保・育成を目的に実施したもので、この日は、農業環境科の1年生約30人(うち女子16人)が参加。同事務所では現在、生活再建段階における道路工事などを進めており、生徒は橋梁工事の現場に触れ、利賀ダムの役割と重要性に理解を深めた。
見学会では、18年度完成予定の庄川橋梁上部架設、豆谷橋上部架設(A2橋台側)を中心に5カ所の現場を順に訪れ、規模の大きさ、景観に配慮した構造など体感した。
途中、ございしょ利賀(利賀埋蔵文化財施設・上村公民館)で実施された座学では、同事務所の職員が、▽橋の上部工について▽庄川と利賀ダムについて▽ダムの構造と施工手順▽北陸地方整備局の仕事について―を講義した。
最後に、同現場で従事する同高校OGの金井恵美さん(川田工業)が仕事内容を紹介し、「大きなプロジェクトを、みんなで成し遂げたときに達成感を感じる」と建設業の魅力を述べた。