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建通新聞社
2015/07/15

【大阪】名神湾岸連絡線地下構造なら1300億概算

名神高速道路と阪神高速湾岸線をつなぐ「名神湾岸連絡線」について、国土交通省近畿地方整備局は、7月13日の社会資本整備審議会道路分科会近畿地方小委員会(第13回)でルート・構造案を初めて明らかにした。ルートは既存の県道今津東線を利用。構造は高架案と地下案の2案とし、概算事業費は地下案で最大1300億円を想定する。
 計画区間は、名神と阪神高速3号神戸線が交わる西宮インターチェンジ(IC)から南の阪神高速5号湾岸線の西宮浜ランプにつなぐ約2`。地元の経済界や住民の早期供用を望む声も多く、阪神港や関西3空港へのアクセスを高め、阪神高速神戸線、国道43号の混雑解消、環境改善などが期待される。
 高架案、地下案ともに、県道今津港津門大箇線(今津東線)を利用する。高架案の場合、初期投資として約600億〜700億円、地下案で約1200億〜1300億円を概算した。影響する家屋は、高架案が約90棟、地下案が約160棟。高架案は全線高架。地下案は、西宮港航路を地下構造で通過した後、高架に移行し、西宮浜ランプに接続する。
 委員からは、「大阪湾岸道路の西伸部と一体的な整備が望ましい」「地下構造の場合、津波対策など防災面の検討が必要」「ランニングコストの算出もお願いしたい」といった意見が出された。
 今後は、地域住民を対象としたアンケート調査を実施し、広く意見を求めながら、早期事業化を目指す。

提供:建通新聞社