北海道建設新聞社
2015/07/15
【北海道】WTO対象の札医大病院増築主体が28日に公告−2分割で
道建設部建築局は、老朽化対策として再整備を進めている札幌医大施設のうち、付属病院増築の主体を2分割して28日に公告する。どちらもWTO政府調達対象工事。札医大教育研究施設T改築に続き、同局としては2件目となる標準型総合評価を適用する。概算工事費は1工区で28億円、2工区で20億円を試算。10月中旬に開札し、2018年度末の完成を目指す。
先端医療の研究・開発や施設の狭あい化、人材育成に対応するため、付属病棟(中央区南1条西16丁目)の北病棟西側に接続して病室や診療スペースを増設、既存施設を改修する計画。
増築規模はSRC造、地下1地上10階、延べ1万2000m²。4床病室37室と個室36室、リハビリ部門の訓練室や臨床研修室などが入るほか、高度救急救命センター機能の充実に向けて化学物質除染設備などを設ける。
設備は電気を3分割、管を4分割し、地域要件を全道枠とする施工計画審査V型で10月中旬に公告。12月上旬に開札する見通し。
概算工事費は、強電が3億9000万円、弱電が3億5000万円、受変電が3億6000万円、冷暖房が3億5000万円、衛生が3億2000万円、空調が3億2000万円、医療系衛生設備が3億円を試算している。
設計は建築を北海道日建設計、設備をビーゴーイングが担当。15年度2定補正で、限度額を74億7600万円とする3カ年の債務負担行為を設定し、着工費として9323万円を計上した。
病棟(SRC造、12階、延べ5万762m²)と外来診療棟(SRC造、4階、延べ1万4328m²)は、18年度から改修する見通しで、札医大が発注する。
教育・研究機能の拡充や、既存病棟にある5床以上の病室を4床に再編する予定で、16年度に策定する改修計画で内容を固め、17年度に実施設計に取り掛かる。