日本工業経済新聞社(群馬)
2015/07/14
【群馬】西毛広幹道、2019年度までに全線着手へ
大澤正明知事が知事選で掲げた公約にのっとり、県は引き続き7つの交通軸整備を推進していく。西毛広域幹線道路(西毛広幹道)は未着手となっている高崎工区、高崎安中工区、安中富岡工区について、2019年度までの着手を目指す。東毛広域幹線道路(東毛広幹道)は16年度の全線4車線化、上信自動車道は18年度の一部開通を目指す。
西毛広幹道は、前橋市千代田町の国道17号交差点を起点に、高崎市、安中市を経由し、富岡市富岡の国道254号バイパスに至る全長27・8qの主要幹線道路。起点側から◇前橋工区(2・73q)◇元総社蒼海工区(1・12q)◇国分寺工区(1・64q)◇中央第二工区(0・75q)◇高崎工区(3・15q)◇高崎西工区(4・70q)◇高崎安中工区(3・83q)◇安中工区(1・90q)◇安中富岡工区(6・30q)◇富岡工区(1・68q)−の10工区に分けて計画している。起点から高崎西工区と主要地方道高崎安中渋川線の交差点までは4車線、そこから安中富岡工区までは2車線、富岡工区は4車線で計画されている。
このうち、国分寺工区はすでに完成し、前橋工区と元総社蒼海工区も4線で9月に開通する。起点からイオンモール高崎までが4車線で通じることとなる。また、中央第二工区は18年度の暫定2車線開通、高崎西工区と安中工区は20年度までの完成を目指す。富岡工区は12年に2車線で暫定開通しているが、4車線化の着手時期は現段階で未定。
高崎工区、高崎安中工区、安中富岡工区の3工区は現段階で事業化されていないが「はばたけ群馬・県土整備プラン2013−2022」では、いずれの工区も22年度までに着手予定の事業に位置付けられている。今回、大澤知事が選挙公約に19年度までの着手を掲げたことから、県はそれを目指して努力していく。事業着手後は鋭意整備を推進していく考えだ。
東毛広幹道は、高崎市栄町から板倉町板倉に至る全長58・61q、標準幅員25・0mの幹線道路。昨年8月に玉村伊勢崎バイパスが供用開始されたことを受けて、暫定2車線で全線開通に至った。
現在は全線4車線化に向けて、高崎側から玉村伊勢崎バイパスの伊勢玉大橋、境工区の剛志大橋、新田尾島工区の新南跨線橋、大泉邑楽バイパスの篠塚跨線橋の4橋梁整備が進められている。このうち、篠塚跨線橋は10月、剛志大橋と新南跨線橋は12月までに4車線供用開始される予定。伊勢玉大橋については当初、17年度の供用開始を予定していたが、知事が16年度の供用開始を公約化。これを受けて県では16年度供用開始を目指して粛々と整備を進めていく。
上信自動車道は、渋川市の関越自動車道・渋川伊香保IC付近から長野県東御市の上信越自動車道・東部湯の丸IC付近に至るL約80qの地域高規格道路。起点側から◇国道17号渋川西バイパス(国直轄、5・0q)◇国道353号金井バイパス(1・0q)◇国道353号川島バイパス(2・2q)◇国道353号祖母島〜箱島バイパス(4・0q)◇国道353号吾妻東バイパス2期(6・7q)◇国道145号吾妻東バイパス(6・4q)◇国道145号吾妻西バイパス(7・0q)◇国道145号八ッ場バイパス(10・8q)−の計8工区で事業進捗を図っており、渋川西バイパス以外は県が事業主体となって整備する。知事は公約で18年度の一部開通を盛り込んでいる。