建通新聞社(中部)
2015/07/14
【岐阜】リニア岐阜県駅周辺整備概略設計を中央コンサルタンツに
岐阜県都市建築部は、「リニア岐阜県駅周辺整備概略設計委託業務」の公募型プロポーザルを実施した結果、中央コンサルタンツ岐阜事務所(岐阜市)を特定した。7月下旬に契約する。リニア岐阜県駅の駅前広場や周辺に配置する施設のレイアウト、駅高架下空間の活用方法などの具体化に向け概略設計に着手する。設計工期は2016年3月28日まで。
概略設計は、基本計画に基づき、リニア岐阜県駅の駅前広場と周辺に配置する施設のレイアウトをはじめ、駅高架下空間や駅のにぎわいなどについて、駅利用者の利便性や周辺の都市整備計画などを踏まえ、検討・提案するとともに、概算費用を算出することが目的。
対象エリアは、「中央駅前広場(8000〜1万平方b)」「駅のにぎわい創出(約1500平方b)」「清流の国ぎふ創出(約3500平方b)」「北口駅前広場(4500〜5500平方b)」「リニア岐阜県駅高架下空間(1000〜4000平方b)」。
リニア岐阜県駅周辺整備基本計画では、JR美乃坂本駅北側に建設されるリニア岐阜県駅の周辺整備基本方針として、岐阜県の東の玄関口として「清流の国ぎふ」を感じさせ、コンパクトかつ交通結節点機能を重視し、利便性に優れたにぎわいのある駅を目指す。
駅周辺に整備する施設としては、リニア岐阜県駅と美乃坂本駅の間に中央駅前広場、リニア岐阜県駅北側に北口駅前広場を新たに整備するほか、南口駅前広場については、開業後の状況を見ながら段階的な整備を検討する。またJR美乃坂本駅は橋上駅に改修し、リニア岐阜県駅と駅間連絡施設で結ぶこともJR東海と協議を進めることとしている。この他、駅間連絡施設や駅前広場内の各施設への県産材の活用や施設を結ぶ主要な動線に屋根付きの通路を整備すること、バリアフリー化なども盛り込んでいる。
駅前広場周辺に配置する機能は、駅東を流れる千旦林川に隣接するオープンスペースを活用した清流の国ぎふを感じられる公園の整備を検討するほか600〜1000台規模の長時間駐車場、にぎわいを創出する観光地や特産品などを紹介する施設、駅利用者の利便性を高めるサービス施設などが考えられている。
駅周辺整備の手法はPFIなど民間活力を活用する手法も含め、今後さらに比較検討を進めることにしている。
提供:建通新聞社