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北陸工業新聞社
2015/07/14

【富山】年間350万人、売上は170億円/三井アウトレット北陸小矢部/16日オープンへ内覧会

 16日オープンする「三井アウトレットパーク北陸小矢部」の竣工披露パーティーと内覧会は13日開かれ、北陸エリア初のアウトレットモールとして173店舗が入る施設内が初めて公開された。
 竣工披露パーティーには関係者約500人が出席。はじめに、三井不動産の菰田正信社長が「オールターゲット、フルラインナップのアウトレットモールが小矢部に誕生した。多くの観光地への良好なアクセスを生かし、エリア観光情報の発信拠点にもしたい。地元経済の発展に貢献できるよう、培ってきたノウハウを結集し、末永く愛される商業施設となるよう全力を尽くす」とあいさつ。来賓の石井隆一知事は「県と小矢部、高岡、氷見市が協力した観光案内所も作ることができた。北陸新幹線の開業効果をさらに加速させ、県全体が浮揚する基盤になってほしい」と祝辞を述べた。
 記者会見で三井不動産商業施設本部の担当者は、「北陸新幹線の開業で、観光客は飛躍的に増加している。北陸での、もう1食、もう1泊を楽しんでいただけるよう、エリアの観光拠点と連携を図る」と述べた。商圏として富山県と石川県に岐阜、長野両県の一部を加えた車で90分圏内を想定し、年間集客数300から350万人を見込むと説明。売り上げは年間170億円を目標に掲げた。
 173店のうち、北陸初出店となるブランドは81店舗、アウトレットとして国内初は10店舗。三井不動産が手掛ける13カ所のアウトレットモールでは、開業時点の店舗数が2番目の規模となる。敷地内には、高さ50メートルの観覧車や「ふわふわドーム」などの遊具も設け、家族連れに買い物以外でも楽しんでもらう。観光情報を提供するブースを開設するほか、小矢部市と連携し、地域振興にも貢献する。
 アウトレットパークは、三井不動産が国道8号沿いの小矢部市西中野(小矢部市東部産業団地)の敷地約13万平方メートルに開発。三井不動産商業マネジメントが運営する。北陸の気候条件を考慮し、エンクローズドモール(屋内型モール)を採用。施設規模はS造2階建て延べ約4万5000平方メートル。店舗面積は約2万6000平方メートルとなる。駐車場は約2800台を確保する。
 環境デザインはフェルナンド・バスケス、設計・施工は熊谷組・石黒建設JV、設計監修・監理監修は東急設計コンサルタントが担当。
 県西部では、14日に「イオンモールとなみ」(砺波市)、8月22日に会員制倉庫型量販店「コストコ射水倉庫店」(射水市)と大型商業施設が相次いでオープンを迎えることになる。
hokuriku