鹿児島建設新聞
2015/07/14
【鹿児島】地域高規格道路整備 一般道路での整備検討
県が進める地域高規格道路の整備は、北薩横断道路の残る3区間のうち(仮称)高尾野阿久根道路の優先度が高いと判断し、概略ルートなどの調査を進めている。今後の整備方式は、一般道路の整備を検討。また、大隅縦貫道では今後、南大隅町内で大中尾地区と瀬戸山地区での改良が見込まれ、現道を活用しながらネットワーク化を図る。
全県的な方針は、財政状況が厳しい中、整備スピードを速めるため、これまでの自動車専用道路から平面交差を基本とする一般道路での整備に見直している。
しかし、地域高規格道路として整備することから、交差点を集約することや路側帯を一般道路より広く取るなど工夫を行い、路線全体としておおむね時速60qで走行できる道路として整備を進める。
各路線の状況を見ると、北薩横断道路は泊野道路において、北薩トンネルを含む出水側のきららIC〜中屋敷IC間(約5q)を17年度、明かり部の泊野IC〜きららIC間は、7号橋や8号橋の築造や6号橋から9号橋間での道路改良を進め18年度の供用を図る。
新規事業化を目指している高尾野阿久根道路では、概略ルートの検討のほかにツルの飛来地ということもあり環境調査を行っている。対象路線は国道504号。
大隅縦貫道は15年度から吾平道路を新規事業化。今後の方針については、国道220号以南について走行性の良い区間は現道を活用。U期区間ついても大竹野バイパス(約4・8q)等を活用しながら走行性が悪い2地区において、県道鹿屋吾平佐多線の道路改良を検討。
南薩縦貫道は、知覧道路(6km)と霜出道路(3km)は一部を除き15年度、全体は16年度には現道改良を利用しながら供用する。
都城志布志道路は、自動車専用道路として整備中。有明道路(4km)の17年度完成を計画している。