近畿地方整備局は、足羽川ダム建設事業について、17年度に仮排水路トンネル(転流工)、19年度にはダム本体掘削(堤体基礎掘削工)へ取り掛かる方針だ。
6日に行われた「平成27年度第1回近畿地方整備局事業評価監視委員会」で示されたもの。
足羽川ダムは、福井県池田町小畑に建設予定の重力式コンクリートダム。堤高約96メートル、堤頂長約460メートル。26年度までに、ダム本体に加え水海川分水堰、水海川導水トンネルを整備するとしている。また、将来整備する施設として、足羽川・割谷川・赤谷川の各分水堰・導水トンネルが挙げられている。
同事業では現在、工事用道路、付替道路の工事などが進められており、14年3月には県道松ケ谷宝慶寺大野線の付替道路および工事用道路に着手。6月には、水海川導水トンネルに係る実施設計業務の手続開始が公示された。
なお、水海川導水トンネルについては、コスト縮減を図るため、トンネル径を約8・5メートル、区間距離を約4・8キロへと変更する案が現在検討されている。