北陸新幹線建設促進石川県民会議の15年度総会が11日、県地場産業振興センター本館大ホールで石川県や県選出国会議員、市町、経済界などから約1000名が出席して開かれ、金沢・敦賀間の22(平成34)年度末までの開業や金沢・福井間の先行開業、白山駅(仮称)の設置、フル規格による大阪までの全線整備などを決議した。
来賓としてあいさつした自民党整備新幹線等鉄道調査会幹事長の岡田直樹氏(参院議員)が情勢報告として、金沢・福井間の先行開業について「与党として8月ごろに一定のとりまとめを行い、総合的に判断し、結論を出したい」と述べた。敦賀以西のルート検討には「急がなくてはいけない。フリーゲージトレインはあくまで暫定であり、この夏に与党の中で議論が重ねられる」との認識を示した上で「個人的な見解を言うべきではないが、やはり敦賀と米原は近い。現実的に米原につなぐのが有力な選択肢になる。そうでなければ(新幹線が)いつ大阪に着くのかわからない」と強調した。
総会では名誉会長の谷本正憲知事、会長の深山彬県商工会議所連合会会頭があいさつ。来賓として岡田氏に続き、久和進北陸経済連合会会長、出野精二関西経済連合会常務理事、蓼沼慶正鉄道・運輸機構大阪支社長があいさつした。全議案を原案通りに承認した。