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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/07/10

【群馬】県沼田土木が事業概要を公表


県沼田土木事務所(町田孝所長)は、本年度の事業概要を公表した。2015年度の重点課題として@7つの交通軸整備(尾瀬軸・三国軸)A安心で安全な道路整備(防災事業・通学路歩道整備)B冬期における安全の確保−を掲げ、約40億円を投入する。国道120号(椎坂バイパス)事業が本年度完成を迎え、本年度に新規事業化された主要地方道渋川下新田線(下津工区)と主要地方道沼田水上線(小仁田工区)を含む7つの事業が今後本格化していく。
7つの交通軸整備の尾瀬軸は、国道120号(須賀川工区)、主要地方道昭和インター線(森下工区)、国道120号(追貝工区)などで、三国軸は国道291号(小川工区)など。須賀川工区は用地買収が約60%進み、本年度も継続して用地の確保を行う。小立沢に架かる橋梁の下部工1基を本年度中に発注する。今後本格化する森下工区は昨年度から、総延長900mのバイパス整備として事業が開始。全区間の路線測量と道路詳細設計を今月中に委託する。追貝工区も今後本格化する道路改良の一つ。20年度の完成を目指して総事業費2億5000万円を計上。延長570m、幅員9・75m(片側歩道2・5m)。本年度に道路の詳細設計を行う。三国軸の小川工区は、関越自動車道に架かる森原橋の南側が対象。総事業費には3億2500万円を試算。現在は詳細設計を実施中で、本年度中に延長350mの補償物件調査を発注する。順調に進めば、来年度に用地買収へと入る。
安心で安全な道路整備の防災事業では国道120号(菅沼工区)を予定。通学路の歩道整備は一般県道沼田赤城線(貝野瀬工区)、主要地方道渋川下新田線(下津工区)、主要地方道沼田大間々線(上久屋第2工区)、主要地方道沼田水上線(小仁田工区)でいずれも今後本格化する事業。菅沼工区は18年度の完成を目指し、総事業費11億円を試算している。法面対策工事と組み立て歩道を年度内に実施。貝野瀬工区は総事業費3億9000万円を見込んでいる。延長410m、幅員9・5m(歩道幅員2・5m)。詳細設計と用地調査を実施中で、本年度に一部用地買収を行う。下津工区は総事業費4億2000万円を試算。延長800m、幅員9・25m(歩道幅員2・5m)。本年度は用地調査を実施。上久屋第2工区は、総事業費2億8000万円を見込む。延長840m、幅員9・75m(歩道幅員2・5m)。用地調査を実施中で、本年度は一部用地の買収を実施。小仁田工区は総延長370m。本年度に路線測量と詳細設計を行う。
冬期における安全の確保は主要地方道沼田水上線(小仁田工区)がメーン。29年度が完成予定で、散水式消雪施設工232・5mを公告中。年度内は、このほかの発注予定はない。消雪配管工は、みなかみ町大穴の国道291号線でL160m、同町粟沢を通る主要地方道水上片品線でL514mなども計画している。
一級河川桜川の河川事業では、親水護岸や遊歩道がある親水ゾーンの詳細設計を今月中に委託し、工事は下期に発注する。砂防事業では、利根川支川の塩沢で4つ目となる2号堰堤の本体工事を下期に発注する。同支川の西の沢では、5号付け替え橋梁の下部工を同じく下期に発注する。