建設新聞社
2015/07/10
【東北】プレック研究所とドーコンJVを特定/岩手・宮城の復興祈念公園基本設計
東北整備局東北国営公園事務所は、岩手・宮城両県に整備を計画している復興祈念公園内の国営追悼・祈念施設基本設計業務について、簡易公募型プロポーザル方式により委託者の選定を進めていたが、岩手の業務はプレック研究所、宮城の業務はドーコン・愛植物設計事務所JVをそれぞれ特定した。
岩手のプロポには、同社のほか都市緑化機構・エイト日技・ライフJVが参加。宮城のプロポには同JVのほかオオバ・プランニングネットワークJVが参加していた。きょう(10日)にも見積もり合わせを行って契約を結ぶ予定だ。
復興祈念公園は、東日本大震災の犠牲者への追悼や、復興への意思を国内外に示すシンボル施設として、国・県・立地市町村が連携して整備する事業。岩手県陸前高田市高田松原地区(約130f)と宮城県石巻市南浜地区(約40〜50f)に設ける施設は、整備局としても本年度新規事業化箇所に位置付けたほか、福島県内でも4月に県が双葉町と浪江町にまたがるエリア約50fを候補地に決め、本年度内の基本構想策定を目指している。
今回の委託業務では、岩手と宮城それぞれの施設について基本計画案を踏まえ、国施行エリアの基本設計一式として造成計画・園路広場計画・設備計画・植栽計画・建築計画をまとめ、基本設計図を作成する。履行期限はともに2016年3月28日まで。
両地区とも、16年度内をめどに実施設計を終え、同年度内から植栽および整備工事に順次着手、震災から10年を迎える20年度までの供用開始を目指す。
提供:建設新聞社