愛媛県は、JR松山駅付近連続立体交差事業として伊予市と松前町に跨る地区に車両基地・貨物駅を整備しており、2015年度には今後、10件を順次発注する。基地・駅整備は県とJR四国が工事を進めており、主に周辺のアクセス道路や外周道路、水路工整備などは県が担当。敷地内の造成や軌道など各種施設整備はJR四国が進めている。基地・駅の全体概要は延長1・3`、約6・3f。
今後の発注計画は、車両基地・貨物駅をアンダーパス(地下道、延長240b)する南北道路の設備関係を15年度に整備するため、排水ポンプ設備を公告中、照明設備を近日発注するほか、排水工を7月下旬に発注する。排水工の概要は延長300b。
11月には擁壁・水路・残土処理工と舗装工延長300bを発注する。
車両基地・貨物駅の造成関連では、造成前の表土(田)処理5000立方bを7月中に、盛り土材の仮置き場への受け入れ管理を9月、仮置き場を田んぼへ戻すための復旧工の敷均2万立方bを16年1月に発注する。
外周道路整備では、南側道路延長500bと北側道路延長200bをそれぞれ9月に発注する。
車両基地・貨物駅の整備は、15年度末完成を目指し整備が進められていたが、一部用地の取得遅れや想定外の埋蔵文化財の出土などがあり、4月に工期を再検討し目標年次を19年度中に見直した。
JR松山駅付近連続立体交差事業は、08年2月に都市計画決定、09年2月に都市計画事業認可を受け10年3月にJR四国と工事基本協定締結し、10年度から用地買収・工事に着手した。事業期間は21年3月とし約345億円の総事業費を見込む。現在の事業費ベースの進捗(しんちょく)率は約5割。
提供:建通新聞社