日本工業経済新聞社(群馬)
2015/07/09
【群馬】世界遺産富岡製糸場まちづくり市民会議が提言
富岡製糸場を愛する会や富岡商工会議所などで構成する「世界遺産富岡製糸場まちづくり市民会議」は、(仮称)富岡シルク博物館の建設や製糸場周辺整備計画などを富岡市や県、国に提言した。
提言では、富岡シルク博物館を製糸場の内外に開設し、日本の養蚕や製糸、織物の歴史、技術革新の経過などをわかりやすく説明することとしている。建設にあたっては、シルク研究のエキスパートを中心に公募を含めて企画設計し、管理運営は行政や民間が参加した組織が望ましいとした。
このほか、まちづくりや道の駅構想、製糸場周辺の整備計画についても提言した。まちづくりでは「日本一きれいなトイレと休み処のあるまち」を構想。トイレや住宅を扱う企業と各商店街が行政と連携協力して具体化を図ることとした。
道の駅に関しては、市内の工場跡地や空き地などに最大級の施設を開設し、交流拠点にすることとしている。
製糸場周辺の整備計画については、住民の散歩や憩いの場として、多くの来訪者が富岡製糸場を東方面の1カ所だけでなく、東西南北から製糸場と周辺の街並みを共に見て歩けるよう整備することを提言した。