日本工業経済新聞社(群馬)
2015/07/09
【群馬】桐生市が梅田台緑地整備工事を11月ごろ発注
桐生市は、本年度から3カ年で進める梅田台緑地整備で、進入路と駐車場の一部を整備する工事を11月ごろに発注する。同事業は、梅田湖(桐生川ダム)の右岸約2・1haにヘリポートにもなる芝生広場や大型遊具を設置するレクリエーション広場などを新設するもの。3カ年の総事業費は3億8830万8000円を見込み、そのほとんどを工事費と工事関連の委託費が占めている。
建設予定地は、南北に長い梅田湖の北寄り(梅田町5丁目)にある、なだらかな傾斜地でボート乗り場のやや北に位置する。一般県道上藤生大州線から砂利敷き道を通り入ることができる。建設地の用地買収はすでに完了している。
全体計画によると、芝生広場3279u、レクリエーション広場1854・6uのほか、75台分の駐車場、休憩用の四阿、トイレ2棟、園路、管理棟などを建設する。測量・基本計画は昨年度に森エンジニアリング(桐生市)が手がけ、実施設計は アコン測量設計(前橋市)が作成中。
実施設計の作成は8月末までかかり、作成後に地元と整備内容を協議してから積算し工事発注となる。本年度の工事は、進入路の改良工事と駐車場の一部を予定する。当初予算には工事費9665万円を計上しており、分割発注も検討している。進入路の工事は、未舗装道路300uの改良と舗装を予定。駐車場やヘリポートにも使用される芝生広場は、傾斜を修正するための造成工事が必要となりそう。
レクリエーション広場に設置する遊具や園路に植栽する樹種の選定は、これから地元と協議し詰めていく。基本計画策定後の地元協議では、近隣にある木々を生かした樹種選びを求める声があることから、同地が名所として知られるロウバイを軸に、すでにあるヤマモミジなどと調和の取れたものを選んでいく。2棟のトイレは、駐車場と広場近くへ1棟ずつ新設する。
来年度は、芝生広場やレクリエーション広場などの本工事に取り組み、2017年度に園路の植栽工やトイレなどの整備を行い完成する見通し。
公園設置は都市計画決定されていたが、財政面から整備が遅れていた。近くにある清流広場は、浄水場が建設されることになったため、地元からは代替となるイベント開催の場を求める意見があがっていた。