建設新聞社
2015/07/08
【東北・福島】建設技術研究所に決定/中間貯蔵施設の基本構造検討業務
環境省は3日に開札した「平成27年度中間貯蔵施設の基本構造に関する検討業務」について、6580万円で建設技術研究所に決定した。
業務内容は、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故を受け、除去土壌などを最終処分するまでの間、安全かつ集中的に福島県内に保管する中間貯蔵施設について、これまでに実施した各種調査検討業務成果に基づき、施設計画の見直しや事業費の算出、入札契約方法の検討を行うもの。履行期限は2016年3月31日まで。
施設計画の見直しは、「平成24年度中間貯蔵施設の基本構造に関する検討業務」(担当=建設技術研究所)でまとめた施設計画をベースに、大熊町と双葉町の保管場(ストックヤード)工事の状況を確認し、遮水性能を物性値把握や遮水シートおよび難透水性土壌層の解析により評価して土壌貯蔵施設の計画に反映する。ドラム缶などへの移し替えを想定している廃棄物貯蔵施設は移し替え設備の要件などを整理、スクリーニング施設は保管場のスクリーニング状況から施設数や大きさと必要設備を検討する。
事業費算出については、「平成26年度中間貯蔵施設の基本構造に関する検討業務」(担当=建設技術研究所)でまとめた配置平面図に基づき、数量を詳細に算出し、見積仕様書を作成して3社程度から見積を徴収、搬出や輸送を除く中間貯蔵事業全体の事業費を算出する。
発注方法の検討は、事業特性を整理し、工程など事業スキームの詳細検討を行い、入札契約手法も検討する。
提供:建設新聞社