「おかげ横丁」(伊勢市宇治中之切町)などの施設を運営する浜田総業(伊勢市宇治中之切町)は、「志摩地中海村」(志摩市浜島町迫子)の整備拡大を検討している。事業費約30億円を投じて、温浴施設や婚礼・会議用施設などの機能を追加する考えだ。
敷地内にはスペイン中部のカスティーリャ、同国南部のアンダルシア州、イタリアのサルジニア島といった地中海地域の観光地をイメージした三つのエリアがある。構想では、新たにスペインのメノルカ島のビニベカ町を表現した新エリアを追加するほか、アンダルシアゾーンの拡張を計画している。
同施設では、現在、イタリアンレストランと宿泊棟を運営している。構想では、市内のリアス式海岸などの景色を生かし、時間をかけて楽しめる観光スポットとして、温浴施設や婚礼・会議用施設、レストランの新設や宿泊施設(現在31室)の拡大を計画している。
また、各エリアの地中海のイメージに合ったガラス工芸品などのセレクトショップやカフェを増やす。店舗の内容や軒数は今後、検討する。
改装オープンの時期は未定だが、2016年5月に開催される伊勢志摩サミットによる観光需要拡大を視野に入れ、16年秋ごろにも整備を終えたいとしている。
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建通新聞社