建通新聞社(中部)
2015/07/08
【愛知】愛知用水 広域災害水道活動拠点を16年度
愛知県愛知用水水道事務所尾張旭出張所は、広域災害水道応援活動拠点の整備を計画しており、調査設計業務をNTCコンサルタンツ中部支社(名古屋市中区)に委託して進めている。委託期間は2016年3月中旬まで。委託内容は敷地内6カ所の地質調査と全体の測量、建設する事務所・倉庫・車庫などの設計。
整備スケジュールは、15年度に測量と建物の設計、既設の解体設計、造成設計を行い、16年度第2四半期に入札を行い、第3四半期から17年度にかけて工事を行う見込み。
水道応援活動拠点は、大規模災害時に速やかな応急給水と復旧活動を行うため、県内の市町村や日本水道協会と連携する初動体制の確保と、全国の応援チームを受け入れる広域活動拠点として整備する。整備予定地は愛知用水水道事務所尾張旭出張所の敷地内で、旧旭浄水場沈澱池跡の辺りを予定している。
同所内で現在使用しているポンプ施設はそのまま使用する。庁舎(鉄筋コンクリート造3階建て延べ約2300平方b、1961年建築)、浄水池(約7000立方b)、自家発電室、車庫は解体する予定。浄水池の建屋は解体するが、地下のコンクリート構造物は埋設することも検討している。前面道路からの勾配が大きいため、緩やかなスロープを設けるなど敷地の一部造成も検討している。
新たに整備する施設は庁舎の事務所機能、通信設備、応援者が80人程度宿泊できる広間のほか、集まった機材や備蓄品を保管できる倉庫、50台程度の給水車が駐車できるスペースを設ける予定だ。
同所は内陸のため津波の心配がなく地盤が固いことと、東名高速道路など基幹道路のアクセスが良いことから整備予定地に選定された。
同所の所在地は尾張旭市旭ケ丘町森35の敷地面積約2万4000平方b。
提供:建通新聞社