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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/07/07

【群馬】前橋工科大学の実験棟を改築


前橋工科大学は、今後10年間の施設整備計画などを定めた基本構想と、建て替えを計画している実験棟の基本方針を明らかにした。実験棟は1200u規模を想定しており、現在前橋市から実施設計業務が公告されているところ。本年度に実施設計を作成し、来年度から2カ年で工事を進め、2018年度からの供用開始を目指す。基本構想では、耐震性がCランクである2号館と図書館の整備方針も示されており、これから2施設を統合させた上での改築と大規模改修の両面で検討を進める。
新しい実験棟は、クラブ棟の北側にある未舗装の駐車場へ建設を計画。延べ床面積は1200uで、階層や構造の詳細については、実施設計時に検討する。
施設内には水理実験室や材料実験室、土質実験室などをを配置するほか、太陽光発電施設の設置も基本計画に盛り込んでいる。
本年度に実施設計を作成し、来年度から2カ年で工事を行って2018年度の完成を目指す。新施設の完成後に既存施設を解体する。既存の実験棟は、敷地の西側に位置するS造平屋建て、延べ床面積970uとなっている。
施設整備の基本構想には改築する実験棟のほか、耐震性がCランクの2号館と図書館についても方針を示している。
既存の2号館はRC造3階建て、延べ床面積1803u。他方の図書館はRC造4階建て、延べ床面積2076uとなっている。
現段階では、2施設を統合させた上での改築と大規模改修の両案を検討しているところで、実験棟改築の進捗に合わせて協議を進める。改築を行う場合には、既存実験棟の跡地を建設予定地として想定している。
キャンパス内には、改築を計画している3棟のほか◇1号館(SRC造5階建て、延べ床面積5067u)◇3号館(S造5階建て、2592u)◇4号館(RC造5階建て、同4911u)◇5号館(RC造4階建て、同5314u)◇メイビットホール(S造2階建て、同924u)◇体育館(SRC造2階建て、同1865u)◇クラブ棟(S造一部RC造2階建て、同311u)◇実験棟1(RC造3階建て、同2202u)−の7棟があり、いずれも平成に入ってから建設された施設。
構想では、この7棟の長寿命化修繕に向けた優先順位を定めており◇3号館◇メイビットホール◇体育館◇クラブ棟◇4号館◇5号館◇1号館◇実験棟1−の順となっている。
前橋工科大学は13年3月から公立大学法人となり、学校敷地は大学所有となったものの、施設は前橋市の所有となっている。そのため、設計と工事は、市が事業主体となって発注する。