愛媛県は、東温市に移転新築する中予家畜保健衛生所と家畜病性鑑定所の建築工を8月に発注する。電気設備、衛生設備、空調設備は9月の発注となる。2015・16年度の2カ年で建設する。
施設は7棟で構成され総延べ床面積は2237平方b。各棟別規模は中予家畜保健衛生所棟が木造または鉄筋コンクリート造平屋667平方b、家畜病性鑑定所棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ928平方b、解剖・焼却棟が鉄骨造平屋156平方b、BSE受付・保冷施設が鉄骨造平屋114平方b、防疫資材備蓄倉庫が鉄骨造平屋120平方b、車庫棟が鉄骨造平屋108平方b、電気・機械室棟が鉄筋コンクリート造平屋80平方b。施設棟以外に車両消毒槽も設けられる。
設計は連合企画設計(松山市)が担当した。
移転場所は東温市田窪743の林業研修センター東温研修地の一部。隣接地には機動隊庁舎も移転整備される。
現在の中予家畜保健衛生所と家畜病性鑑定所は、1965年に松前町昌農内641に建設。規模は鉄骨造平屋926平方b築後50年近くが経過し、老朽化が進むとともに高度化する疾病診断に不可欠な検査機器などの設置スペースが不足するなど、施設そのものが狭隘(きょうあい)となっている。また周辺の宅地化により、臭気・騒音などの周辺環境への対応が困難なことから東温市に移転整備することとなった。
提供:建通新聞社