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鹿児島建設新聞
2015/07/07

【鹿児島】中心市街地活性化基本計画の進捗状況

  鹿児島市は、認定中心市街地活性化基本計画の進捗状況をまとめた。目標指標の歩行者通行量は、2014年度は前年度比5%増の16万人台を回復したものの、全体としては経済情勢や郊外の大型商業施設増床等による影響が大きかった。 
 現計画の期間は13年4月から18年3月までの5年間。目標達成に寄与する主要事業の進捗状況をみると、中央町19・20番街区市街地再開発事業は、地元案の提出を受け、同市が都市計画決定に向けた手続きを進めるほか、準備組合では基本設計や資金計画など事業計画を作成する。 
 東千石町12番街区整備事業は、いづろ・天文館地区において、電車通りに接する立地を生かして、小売・飲食の商業機能と郷土出身の偉人や画家の書画を展示する美術館や多目的広場の複合施設を予定。 
 14年度は、事業計画の再検討を行うとともに、整備予定地にある既存建物の撤去に向け、入居するテナントとの退店交渉および退店手続きを行った。事業主体は、岩崎産業と岩崎育英文化財団。 
 同通行量の基準年値は、12年度の16万5664人/日に対し、目標値が17年度に17万1000人/日を設定。調査は毎年度10月で週末の土曜日、日曜日に30地点で歩行者や軽車両歩行者が対象。14年度は、基準値より5364人減少しているが、13年度より7593人増加の16万300人/日となった。 
 今後の見通しは、コミュニティサイクル「かごりん」や公衆無線LANの運用開始。また、15年度から鹿児島フルマラソン(仮称)や天文館ミリオネーション(仮称)など、新たに7事業を実施し、歩行者通行量の目標達成は可能であると見込んでいる。 
 さらに、計画に盛り込まれていない公有未利用地などの活用の具体化を実現する必要もある。