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北陸工業新聞社
2015/07/07

【富山】第3四半期に発注へ/猪谷楡原道路猪谷橋下部工/北陸整備局

 北陸地方整備局は、国道41号猪谷楡原道路整備事業で計画の猪谷橋下部工(P1拱台、ニューマチックケーソン1基)について、今年度発注見通し(7月現在)で発注時期を第2四半期から第3四半期に変更した。WTO(政府調達協定)の対象案件。
 神通川に架かる猪谷橋は橋長275メートル。上部構造が鋼3径間形式で、両端(25、30メートル)が1径間単純非合成鈑桁、中央が中路式鋼ローゼ桁(225メートル)。下部構造はA1・2橋台が逆T式橋台、P1・2拱台が柱式。基礎はA1・2橋台が場所打ち杭、P1拱台がニューマチックケーソン、P2拱台が深礎。設計は東京コンサルタンツが担当。今回の下部工の発注規模は、6億円以上15億円未満に設定している。
 猪谷楡原道路は全長7・4キロで計画。1997年度に事業化、02年度に着工した。このうち現道活用区間2・8キロ、バイパス区間3・0キロについては10年11月に完成、2車線で供用した。バイパス区間の残事業区間1・6キロで現在用地買収や道路改良工事を推進。完成により、災害に強い幹線道路ネットワークの形成や事前通行規制区間の回避、冬季交通障害解消などの効果が期待される。
 残事業には片掛橋(仮称)も含まれる。橋長が353メートルで、幅員9・5メートル。形式は、上部工がPC3径間連続ラーメン箱桁橋272メートル、両サイドが鋼2径間連続鈑桁橋、下部工が橋台2基、張出式橋脚2基、中空式橋脚2基。設計は建設技術研究所が担当している。橋梁費(2橋梁)に計66億4300万円を見込む。
hokuriku