足摺海洋館の今後の在り方についての基本計画をまとめる最終の検討委員会が6月24日に開かれ、現施設の敷地を拡張し、既存館と別の位置に新施設を新築するという方向性を確認し、全体の工程などを盛り込んだ基本計画案を取りまとめた。県は今後、パブリックコメントなどを基に最終の基本計画を策定し、早ければ12月補正予算で基本設計費を計上、年明けに設計者を選定する。
設計者選定の方法は現段階では未定だが、公募型プロポーザル方式を採用する可能性が高い。今後の工程については、基本設計(敷地測量、ボーリング調査含む)を16年度内に着手し約12カ月、引き続き実施設計を約10カ月の期間で進め、17年中に完了させる。18年の年明けに工事発注などの着工準備を行い、18〜19年度で工事を進める。その後の4カ月間は閉館期間とし、生物の移設や既存館の解体、外構整備を進め20年7月の東京オリンピック開催までのオープンを目指す。
建設地は、前回の委員会で現在地での改築とする方針が出されていたが、既存施設を解体した跡地に新館を建設すれば、2年5カ月程度の閉館期間が生じることから、現施設を残しながら新館を建設する案を採用した。現敷地南西側の約5000平方bの国有地に敷地を拡張させ新館を建設する方向性が出されており、今後関係機関との協議、調整を進めいく。
想定規模は、2階建てを基本とする延べ3000〜3500平方b。工事費は新築に25億4000万〜29億6000万円、既存の解体に1億8000万円を見込む。
提供:建通新聞社