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大分建設新聞社
2015/07/04

【大分】人手不足解消の切り札、少人数で安全・確実に

 コマツレンタル椛蝠ェ店(大分市、川端賢二店長)はさきに、大分市内でスマートコントラクション(情報化施工)のセミナーを開いた。同社は、昨年10月に世界初のマシンコントロール油圧ショベルPC200iを導入するなど、ICT(情報通信技術)建機を使った作業で、若い人に建設業にもっと魅力を感じてもらいたいと、新たな取り組みを始めている。
 セミナーには、12社・21人が参加。座学と試乗会の2部構成で、座学では同社の梶尾隆広グループマネージャーを講師に、情報化施工の意味やメリット、施工事例、ICT建機の仕組みや今後のサービス情報などを説明。その後、米良バイパス沿いの土砂捨て場で、参加者が実際にPC200iと、マシンコントロールブルドーザーD37PXiに試乗して施工体験した。
 建設現場の最大の問題は、労働力不足。ICT建機は、経験の浅い作業員でも施工計画をもとにデータを入力すれば、施工現場の延長や幅、深さ、法面の勾配などを建機が自動制御して簡単に施工できる。さらに、建機の周囲でオペレーターに指示する現場作業員が必要なくなるので少人数で作業ができ、巻き込み事故も未然防止できる。作業が速いため工期が短縮でき仕上がりもきれい。優れた品質と生産性アップを可能にしている。また、2次元の施工完成図面を3次元に変換するサービスも実施しており、その蓄積されたデータで災害復旧現場などでも活躍しそうだ。この3次元データと、全自動無人ヘリで現況測量した点群データと照合することで、施工範囲や土量を自動で早く算出することも出来る。日々の作業情報はコムコネクトと呼ぶシステムに蓄積され、パソコンやスマートホンで、施工の出来高などを確認できるなど、あらゆる情報をICTでつなぐサービスも近日中に完成させる。
 ブルドーザーに試乗した、東亜道路工業椛蝠ェ営業所の佐藤隆彦さんは「これなら、少ない人数でも効率的に施工できる。データ入力も簡単で、この機械がもっと多く出回れば、土木はもっと発展すると思う」と話した。
 同社は、コスト削減のため、測量・設計(設計変更も可)や施工計画、施工までのトータルサービスを提案している。詳しくは、大分店(050〈3486〉9948)川端さんまで。
提供:大分建設新聞社