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日刊建設工業新聞
2015/07/03

【鳥取】9月議会までに地方創生総合戦略/県が第2回目の推進本部会議/元気づくり総本部が発足

 地方創生や元気づくりのエンジン役を担う「元気づくり総本部」が1日、県庁内に発足し第2回目の推進本部会議が開かれた。平井伸治知事は「人、まち、産業・雇用を元気にする大きな目標に向かって、各部局にまたがって取り組んで行くことになる。横軸をしっかりとつないで進めてほしい」と訓辞し、当面の目標として9月県議会までに地方創生総合戦略をまとめるよう各部局長に求めた。
 同日、着任した小倉誠一元気づくり総本部長は「まさに地方創生の真っ只中。顔の見える住民とのネットワーク、そして何事にも食らい付いていく姿勢が鳥取にはある。その強みを生かして、人、モノ、企業を呼び込み、一緒に育っていく動きを加速させたい」と決意表明した。
 平井知事が3選後、4月に立ち上げた「元気づくり推進本部」は、元気プロジェクト・チャレンジ70の推進と、地方創生総合戦略を策定・管理する会議。これまで部局横断の10のプロジェクトチーム(PT)が取り組みを推進している。
 第2回の会議では地方創生の推進スケジュールを確認。7月は各PTが民間団体と意見交換して戦略を検討するほか、東中西各地区で鳥取創生チーム会議を開いて市町村が策定する総合戦略を議論。その後、8月に第3回目の推進本部会議を招集して具体策を持ち寄り、9月県議会に総合戦略の案を報告する。
 各部局長が当初予算や6月補正に盛り込んだチャレンジ70に関する事業や、今後の取り組みについてそれぞれ発表した。これらを聞き終えた平井知事は「市町村の動きとギャップがある」と苦言を呈し、コミュニケーション不足を指摘。その上で「部局横断の問題が現場にはある。食い込んで行って後押しする発想がない。(県庁の)城の中にこもっていてはいけない」と述べ、各市町村や地域に軸足を置くよう指示した。
 さらに「次回(会議)は各部局を採点する」と厳しい注文を付け、成果を求めた。