燕市は、新浄水場整備事業について、近く指名通知を行い、プロポーザル方式で委託する「水道事業基本計画」の中で、民間活力導入の可能性を検討する考えだ。
今事業は道金浄水場(中ノ口川、H24最大給水量2万4813立方メートル/日)、吉田浄水場(西川、同1万4509立方メートル/日)、分水浄水場(西川、同6465立方メートル/日)の3浄水場ともに配水池等の建造施設は耐震基準を満たしていなく、老朽化が著しいことに加え、3浄水場いずれも近年の水質悪化傾向など施設の立地環境による影響から安定稼働の継続が難しい状況にあることから、信濃川沿線に新たな浄水場を整備するとともに、3浄水場への配水管を布設するもの。
当初計画では総事業費に177億円、運営経費に年間3・5億円と推測されることから、事業費の削減と業務の効率化を図るため、PFI方式の導入を検討する。水道局の担当者は「事業費を抑えることもそうだが、バリューフォーマネー(支出額に対し最大限の行政サービスを提供)などを総合的に判断するため民間活力の導入も検討する」とし、新浄水場の建設地についても基本計画の中で3カ所の候補地から選定する考えだ。
委託する水道事業計画は9月ごろの契約を見込んでおり、16年度の中ごろにも計画を取りまとめる方針。当初予算に水道事業基本計画策定費として1182万6000円を計上している。