日刊建設工業新聞
2015/07/02
【鳥取】山陰自動車道北条道路13・5`自専道が妥当/社整審中国小委「全線案」を了承 事業再開17年度にも
国交省中国地方整備局の社会資本整備審議会道路分科会中国地方小委員会(委員長・藤原章正広島大学大学院教授)は6月30日、北条道路(山陰道はわい−大栄東伯)の全線を自動車専用道路として整備することが妥当と判断した。
北条道路のはわいIC−大栄東伯IC間13・5`は2007年に事業休止して以来、県内山陰道で唯一の未事業化区間。国交省は計画段階評価の手続きで、昨年6月の小委員会に▽西側6・5`の現道改良+東側7`の自専道整備▽全線を自専道として整備−の2案を示していた。
約1年ぶりに開かれた小委員会では、国交省が昨年9月〜10月に実施した地元アンケート調査の結果などを踏まえ「全線を自動車専用道路として整備する」案を提示し、了承された。
小委員会の評価結果を受け今後、国交省は対応方針を決定し、計画段階評価の手続きを完了する。その後、都市計画決定(県決定)に向けた詳細ルートを検討して地元説明。順調にいけば、新規事業採択時評価を経て17年度から事業再開する見通し。
今回の審議結果に、平井伸治知事は「山陰道はわい−大栄東伯間の高速道路整備が決まり、県の東西がハイウェーで結ばれ、夢の実現に大きな一歩を踏み出した。早期の事業再開に全力を傾けていく決意」とコメントを発表した。
北条道路の建設費は300億円〜350億円。方針案では、区間に北条倉吉道路と交差する付近と、道の駅「大栄」付近の2カ所にICの設置が計画されている。